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「亡国のイージス」 [book]

福井 晴敏 著 1999年

映画ローレライ」の公開も近い、今話題の福井晴敏氏の作品。
軍事モノ(とくに艦隊モノ)は専門用語も多く、今まで小説でもマンガでも敬遠しがちでしたが
思い切って読んでみることに。

最新のミサイルシステムを搭載したイージス艦<<いそかぜ>>を舞台に繰り広げられる
男たちの戦い・・・・それは、自国を守るため、仲間を守るため、祖国を守るため、愛する人を守るため
そして自らのプライドを守るための、命を懸けた壮絶な戦いだった。
いそかぜ艦長の宮津、先任伍長の仙石、クルーの如月、この3人の男たちを軸に
同艦幹部、クルー、防衛庁情報局(通称ダイス)、各官僚、北朝鮮工作員、米国CIAなどが
複雑に絡みあい戦いあう姿を、圧倒的なスケールと筆致で描く。
戦争とは・・?国防とは・・?真の平和とは・・?
数多くの問題を抱え、艦は突き進む。

2段組650ページを超える大作。
読後の達成感、爽快感、感動は、ここ数年ではずば抜けている。
こんなにズシリと心に残る作品は、山崎豊子の「大地の子」「沈まぬ太陽」以来かもしれない。
登場人物の多さ、難解な専門用語など、越えるハードルは数多し。
だがだがそんなことも気にならないくらいガンガン読めたのは、
まるでスクリーンを見ているかのような、繊細かつ豪快な描写と、
無骨な男たちの寂しさと優しさが、リアルに描かれていたからだろうか。
特に、仙石と如月行の会話の一つ一つは今思い出しても泣きそうになる。

この作品が書かれたのは今から6年前。
この6年でテロや戦争、北朝鮮問題が急激に加速した。
フィクションでありながら、あまりに的を得たこの作品を読んで恐ろしくもなり
国民一人一人の「意識」をより一層見直していく必要があるように思えた。
是非一読して頂きたいスバラシすぎる傑作です。

なお、「終戦のローレライ」に続き本作も映画化され夏に公開とのこと。
http://www.herald.co.jp/official/aegis/index.shtml
キャストを見て「う~んなるほど」と唸ってしまいました(^^;)
如月行 役の勝地 涼さんは、イメージどおりでした!合格!


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コメント 2

コメントとTBドーモでした。
この記事読むと原作読みたくなりますね~。
映画は監督がうまくエンターテイメントに仕上げていましたが、
原作が持つ面白さが全開だったとは思えない感じでした。
映画自体は悪くなかったですが、原作ファンには不満な内容なんでしょうね(笑)
機会があったら原作読んでみますよ!!
では、TBしていきます。
by (2005-08-05 01:12) 

chi-noji

>トチオさん
こんにちわ~!TB&niceありがとうございます♪
映画のほうは、今週末にでも早速観にいこうと思っています。
ペンギンさんもそのときに一緒に見るつもりです(^^)
福井作品はどの作品も重厚で、読むのに結構苦労しますが
その分、読後の達成感はひとしおです。機会があれば是非!
最近書けてない本のレビューが10冊以上たまってます・・・(T.T)
あれから伊坂作品もいくつか読んだので、またUPしますね♪
by chi-noji (2005-08-05 13:11) 

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